渡辺貞明建築設計事務所   mail : sadwat@mac.com 044-434-4777


by sadwat

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鎌倉の茶室-4

ー鎌倉の茶室ー



東京近辺ではほとんど見られなくなった小舞壁
茶室の壁は薄い
普通の住宅より細かいピッチで小舞を丁寧に編み込む
芯になる間渡し竹という少し太めの割り竹で構造体と土壁は曖昧につながっている
このことで建物に多少の歪みがでても壁全体に傷みが広がらずにすむ
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小舞壁下地の様子
これだけで十分美しい
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荒壁を壁の片面ずつ塗る
この荒壁の段階で十分に亀裂を出し切ることで次の中塗り、仕上げ塗と段階的により細かな亀裂になっていく
ここでよく乾かしておかないと、仕上げが美しく仕上がらず、さらに小舞下地が残った水分で痛むのだ
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これは茶室ではなく母屋の玄関まわりの屋根の仕事
軒裏からだんだんに仕上げていく
ここが最近の住宅などと違うところ
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玄関入り口の柱を支える沓石との光付け(石の不整形な形に柱の足もとを馴染ませる作業)
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これも光付け
皮付きの杉柱の形を型紙にうつして敷居鴨居を加工する
これが真四角の柱であれば一日に2,30本加工できるが
この場合は一日2本ぐらい
とにかく手間がかかる、特に安井杢工務店の職人はこのことを当たり前に思っていて、全く意に介さない
丁寧な仕事に感謝と敬意を感じつつ、いつ終わるのかな〜っとこちらも丁寧に眺めているしかない
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by sadwat | 2011-01-31 23:21 | 事務所のしごと | Comments(2)

鎌倉の茶室-3

-鎌倉の茶室-


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茶室工事を担当するのは、「桂離宮・昭和の大修理」を手がけた京都の安井杢工務店

その丁寧な仕事ぶりには誰もが舌を巻くところだが、
そうした仕事に情熱を燃やす大工の若さに驚かされる。

伝統をしっかりと受け継ぎ、地道に知恵と経験を積み重ねていく若者の姿にほっと安堵するのは私だけではないだろう。
by sadwat | 2011-01-15 19:07 | 事務所のしごと | Comments(0)

和のリフォーム 矢切

「和のリフォーム 矢切」


「和のリフォーム 矢切」TV収録



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和風住宅のリフォーム

もとの建物が持っていた和のボキャブラリーを活かして

イラストレーターとライターご夫妻のアトリエ兼すまいにリフォームした

短かった軒の出を約1尺5寸(45センチ)ほど出すことで

戸をあけて雨を楽しみ

涼しさを呼び込み

紙障子が拡散する柔らかな日差しを部屋の奥まで招き入れる

本来、日本建築が持っているここちよさを調えた。



古びた建物の味わいと新しい日本のすまいのかたちを調和させ

新築をこえる魅力を引き出すことができただろうか。





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「和のリフォーム2 横浜」
by sadwat | 2010-12-29 12:49 | 事務所のしごと | Comments(4)

鎌倉の茶室-2

-鎌倉の茶室-

茶室の垂木「芽付竹」



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茶室の垂木を芽付竹にした。

竹の枝の根元を少し残し、そのリズムと意匠的な面白さを楽しむ。

こうして天井の形ができ、その下にたたずんでみると、

誰の発想か知らないが、先人の意図するところが静かに滲むように伝わってくる。

それが様式、作法、伝統というものの意義ではないか。



様式に黙ってしたがっていると、時が研ぎ澄ました洗練というものに出会うことができる。

時を積み重ねて受け継がれてきたものを足がかりに、

新しい生活のスタイルを少しずつすり合わせていくことが

現代のすまい方に求められているのではないかと思う。

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by sadwat | 2010-12-20 16:31 | 事務所のしごと | Comments(0)

鎌倉の茶室-1

-鎌倉の茶室-

・美しく見せる為にはなんでもやる・

茶室の持つ心地よさを演出する繊細な仕事の積み重ね

ときには設計者の想像を超え、常識を覆す大工の技に驚愕するが

大工は素知らぬ顔で淡々と仕事を続ける。

またやられたな、と思うのだが彼らに仕返しをするのはなかなか難しい。


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by sadwat | 2010-12-17 19:37 | 事務所のしごと | Comments(4)

アートする工場ー2

アートする工場ー2

関ヶ原の合戦場に隣接して広がる工場群の食堂棟

食堂から2階のギャラリー休憩スペースにつながるスロープギャラリー
を行き交うひとのすがたは、建物の外からも美しい




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by sadwat | 2010-10-29 17:22 | 事務所のしごと | Comments(0)

鎌倉の茶室 二十五年前の仕事に出あう

京都の錺金物製作をする横山金具工房 を二十五年ぶりにに訪れた。
お茶室に使う金物を探す為だ

そこで私が昔スケッチを起こして造っていただいた橘(たちばな)をデザインした釘隠に出会った。
ケースに入れて見本として大切にしていてくれたのだ、懐かしさと嬉しさに心が震えた。

丁寧に銅を打ち出して造った地金に燻べ(くすべ)色をつけて、深い黒に色付けをする。
日本の黒の表現は奥が深くその色数は無限だ、煤を着けては磨き、着けては磨き、
何度も重ねて深い黒を引き出すのだそうだ。
漆とは一味違う
これも日本の黒。


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                                    [横山金具工房の仕事]
by sadwat | 2010-09-24 23:28 | 事務所のしごと | Comments(2)

鎌倉の茶室 KYOTOへ

鎌倉に建てるすまいの材料を確認に雲行きの怪しい京都へ


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杉磨き丸太の皮の部分を四隅に残してつくる柱を面皮柱といって、
柔らかくつややかな自然の趣を残した柱で広間を造ります。
丁寧に磨いて仕上げます


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特に目立つ柱は3本用意してもらって写真真ん中の1本に決める
決め手は木肌の複雑な表情


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小間の茶室床柱の個性的な表情を前に迷いに迷う
月並みな赤松皮付きもやはり美しいが、私が目を留めたのは良母(リョウブ)
美しい木肌と柔らかな色合いが魅力的(下の写真真ん中)


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by sadwat | 2010-09-24 00:08 | 事務所のしごと | Comments(0)

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母の日に妹がどっさり持ってきたカーネイション
どんよりと曇ってコントラストの無くなった庭に出してみた
しっとりと雨に濡れた新緑に映えて美しい
でたらめに突っ込んだだけの活け方で恥ずかしいが、それはこれから勉強するとして
その存在だけで十分に母を喜ばせた

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by sadwat | 2010-05-12 00:16 | Comments(4)

事務所の仕事



最近はこのようなスタイルの要望が多くなった。
ビニルクロスの白い明るいだけの部屋に満足できなくなったのだろう。
できることならアルミサッシではなく木製建具にしたいところだが、
昨今の省エネブー厶や法規上の制限、価格的な問題によって使いにくくなっている。
法規通りに建物を造ることで、最低限丈夫で燃えにくい建物は目指せるが、
工業製品としての住宅を助長し、日本の建物がもっていた心地よい不自由さみたいなものは徹底的に排除される。
便利さと引き換えに失うものは何かということを皆考え始めているのだなと思う。

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by sadwat | 2010-05-06 23:24 | 事務所のしごと | Comments(4)